建物の耐震化は地震の防災を考える上で最重要課題です。
阪神大震災の死者のうち、88%は建物の倒壊が原因で亡くなられています。また、昭和56年以前に建てられた建物の65%は地震による被害を受けています。地震の防災を考える上で建物の耐震化は最重要課題なのです。
助成金を活用して建物の耐震化を行いましょう。
行政では耐震診断・設計・工事にかかる費用の一部を助成しています。
助成金を利用した耐震工事の例(東京都大田区K邸 木造2階建)
費用項目 | 掛かった費用 | 助成金 | 自己負担額 |
---|---|---|---|
耐震診断 | 177,450円 | 100,000円 | 77,450円 |
改修計画作成費 | 245,700円 | 150,000円 | 95,700円 |
工事費 | 2,132,828円 | 1,421,000円 | 711,828円 |
合計 | 2,555,978円 | 1,671,000円 | 884,978円 |
助成金を活用すれば1/2~1/3ほどの金額で耐震化工事を行うことができます。
助成金の受給要件については各行政、または弊社までご確認ください。
耐震補強の流れ
① 現地調査・床下調査・作図
現地にお伺いし現場を確認し現況建物の図面を作成いたします。また床下を確認しシロアリ被害、水漏れ、雨漏れ、腐朽など、基礎や土台の状態を確認いたします。
設計や工事にも詳しいセールスエンジニアがお宅へ伺いし、細部まで建物の傷み具合をチェックしていきます。文字通り隅から隅までの調査です。
② コンピュータ耐震診断
現地調査の結果や現在の間取り、各部位の劣化度合など、数々のデータをコンピュータ入力し、お住まいの建物の地震に対する強さを数値化して診断します。「建物の形や壁の配置」、「筋交いと壁の割合」など、より専門的に数値で入力され、地震への強さが総合的に判定されます。
③ 耐震補強設計
耐震診断の結果を基に、補強工事の設計を行います。弱い壁を耐震壁にする、壁を追加する、壁の配置バランスを良くする、屋根を軽くする、といった方法で地震に強い家を設計します。ただ地震に強い家にすればいいのではなく、生活動線や明るさ、デザインを考慮し設計していきます。
耐震設計で重要なのは、建物の重心(形の中心)と剛心(強さの中心)の距離の割合である偏芯率を小さくすることです。それによって、揺れが小さく、ねじれが起きにくくなります。
④ 耐震補強工事
補強計画に基づいて工事を進めていきます。
耐震工事は、既存の基礎や骨組みに、筋交いや耐震補強金物、構造用合板を組み合わせ、普通の壁の4~5倍も強い耐震壁などを加え、建物全体をバランス良く補強します。
さらに、屋根の葺き替え、梁補強、地盤改良、基礎補強など、様々な方法で建物を補強していきます。
国土交通省の指針に基づく診断・設計・施工
共和設計企画は国土交通省監修の「木造住宅の耐震診断と補強方法」に基づいて基礎、屋根、壁の状態、各部位の劣化度などを考慮して診断し、工事前後の耐震性能を考慮しながら設計しております。
また当社独自の検査チームから専門の検査員が各現場を巡回しております。